10年連れ添った相棒を手放す話
いったん終演。
今日、コントラバスを手放します。
10年前、大学1年生の時に買った楽器です。
ずっと貯めていたお年玉を全部使って
手に入れた、私の相棒でした。
中学1年生でコントラバスを始めて、
大学生の時にプロ楽団のユースに入団しました。
「もっとちゃんと向き合いたい」と思って、
自分の楽器を買いました。
あの頃の私は、
とにかくコントラバス中心で生きていました。
大学生活は、ほぼコントラバスでした
大学生の頃は特に、
ひたすら楽器に打ち込んでいました。
ひとつ演奏会が決まると、
大体5日くらいは練習が入ります。
それなのに年に5回くらい本番を入れて、
大学も全然暇じゃないのに、
休みは練習へ行って、本番に出ていました。
コントラバスって大きいんです。
190センチくらいあって、
ケースに入れたら10キロは超えます。
移動は本当に大変でした。
でもそのおかげで、
車の運転はかなり上達しました。
大きな相棒を乗せて、
いろんなホールへ行きました。
あの時間は確実に、私の青春でした。
社会人になってからの演奏
社会人になってからは、
学生時代みたいには続けられなくなりました。
それでも細々と演奏は続けていましたし、
ありがたいことに仕事として
呼んでもらえることもありました。
学生時代とはまた違う緊張感の中で
演奏するのは、とても楽しかったです。
「趣味」だけではなく、
誰かに必要としてもらえる演奏になっていたことが、
すごく嬉しかったのを覚えています。
妊娠と出産で、楽器から離れました
でも、妊娠してお腹が大きくなると、
だんだん弾けなくなりました。
出産して子どもが生まれると、
さらに時間はなくなりました。
気づけば、
メンテナンスもしていない。
演奏会にも出ていない。
練習すらしていない。
そんな状態になっていました。
もちろん周りには言われました。
「もったいないよ」
「またすぐ弾けるようになるかもしれない」
「ちょっとした時間に触ればいいのに」
でも私は、それでも手放そうと決めました。
弾かれないまま置かれているより、
ちゃんと弾いてくれる人のところへ行ったほうが、
この楽器にとって幸せだと思ったからです。
新しい持ち主のもとへ
情報を出すとすぐに30件くらい
問い合わせが来ました。
その中から条件の合う方を選びました。
5時間かけて引き取りに来てくださるそうです。
きっとこの楽器を
大事にしてくれる人なんだと思います。
私も弾けるなら弾きたい。
本当はそんな気持ちもあります。
でも、今の私の時間の使い方の中に、
コントラバスの時間は入りませんでした。
優先順位が変わったから。
だから後悔はありません。
13歳から続いたコントラバス人生
もう、この楽器に触ることは一生ない。
そう考えると、やっぱり少し寂しいです。
でも、ずっと家にあるコントラバスを見て
「全然弾けてないな……」
と寂しくなるより、
潔く手放すほうが自分らしいとも思っています。
10年間、相棒でいてくれてありがとう。
私が一目ぼれした、あの大好きな音色を、
きっと新しい持ち主さんも奏でてくれる。
13歳から続いた私のコントラバス人生は、
いったん終演です。
またいつか。
自分が「弾きたい」と心から思えた時に、
どこかでまた弓を持てたらいいなと思っています。
では車につみこんだので、行ってきます!
最後まで読んでくださってありがとうございます🌿
いいね、コメント、リスタックしていただけると嬉しいです!
購読はこちらから↓




きっと相棒はもどってくる
その思いが伝わってくる
俺は子育てが終わって、人生2周目を歩み出した
必ずあなたにも2周目はくるよ
私も吹奏楽やっていたので、すごく想いが伝わってきました。
かこさんの想いがきっとコントラバスにも伝わっているんじゃないかなと思います!